とあるノート冒頭にて


 あるところに一人の無垢な少女がおりました。

 人生のスタートを切ったばかりの幼い少女は
 とにかく知恵を得ようと色々なことを教わり、学び、覚えていき
 真っ白だった少女の世界はどんどんとカラフルに染まっていきました。

 どんどん、どんどん、どんどんと。
 どれが本当でどれが嘘なのかも区別しないままに。

 しかし少女はそれでも平穏に
 そう、何事もなく平和に毎日を過ごしていたのです。