最近ふと思うことがある。

　それは寝る前に死について唐突に考える、あの瞬間と同じような感覚で。それは授業中、机に突っ伏しながら雲を眺め空の向こう側に想いを馳せるあの瞬間とも同じような感覚で。ふわふわと不安定な自分の中で、ぱっとシャボン玉が弾けたかのように思い浮かんだことがある。

　別に『生きてるって何だろう』だとか、そういう哲学的で尚且つ壮大なことを考えている訳ではなく。まあただ単純に言ってしまうと自分の性格、もといキャラというものが掴めなくなったのだ。

　私は天然でも無ければクールだと言えるほど冷めてもいない。かと言ってツンデレだとかそういうものでも無い気がするし。

　どうでも良いことだと鼻で笑われるかも知れないけれど、それでも一度気になったことはとことん気になってしまうわけで。自分自身のことが分からないというのが何だかもやもやとして落ち着かない。

　そこで私は考えに考え、オレンジジュースを口に含みながらある名案を思い付いたのである。……それは。


　自分探し